パラアスリート交流 +『I'mPOSSIBLE』日本版
様々な活動と組み合わせ、より深い学びを実現!
対象 | 5年生 |
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教科 | 総合的な学習の時間(7時間) |
使用教材 | アニメーション教材「パラリンピアンが学校に来るとしたら」(香西宏昭選手編) |
ねらい
パラアスリート(車いすバスケットボール)をゲストとしてお迎えするために、児童が主体的に準備を進めることを通し、障害がある人との関わり方について考え、バリアフリーについて理解を深めるとともに、自らの行動や生活に学校での学びを生かすことができる。
授業の流れ
実施期間 11月から1月にかけて、3か月にわたり授業を実施した。
授業者の声
米本 優奈 先生
児童が主体的にゲストのお迎えをすることで、企画力や、準備の大切さを学んでほしいと思いました。
普段は発言の機会が少ない子が、活発に意見を出したり、先生達に自分たちで聞きに行ったり、積極的な面を見せてくれました。
色々な意味で自分の視野も子どもの視野も開けた総合の授業になったなと感じています。
増島 広曜 校長先生(授業実施当時)
子ども達は、日頃培った力を役立てられる時、学習の楽しさや喜びを実感すると思うんです。
アスリートをお迎えするには、力のある子が活躍するだけでは成し遂げられず、クラスの“みんな”が関わり力を合わせないと成功できないため、非常に効果のある活動になりました。
補足情報
単元について
学校にパラアスリートを呼ぶという企画から、児童主体で計画や準備を進めていくプロジェクトである。
パラアスリートにとってのバリアを取り除く(フリーにする)ために必要なこと、彼らと関わるために必要なことなどを考え、多様な人(今回は特に障害をもつ人)と関わり、共に生きるために必要なことや考えを学ばせることで、共生社会は実現可能だということを児童に体験させたいと考えて本単元を設定した。
活動を通し、教材『I'mPOSSIBLE』に込められた、「不可能を可能に変える」という考え方も伝えることを目指した。
1学期に実施した小単元1「パラスポーツを知ろう」では、様々なパラリンピック競技があることを知り、自分が興味のある競技や選手について調べた。「実際に選手に会ってお話を聞きたい。」という児童の発言から、2学期に実施した小単元2の『I’mPOSSIBLE』では、選手を実際に呼べることを児童に伝えた。本校の教育方針である「児童の主体性を育む」観点から、呼ぶ手配までは教師が行うが、そこからは児童が選手を呼ぶために必要な準備や段取りを考え、あくまでも自分たちで積極的に計画・実行ができるように学習を進めていく。実際に行動し、様々な問題解決を通じ、身の回りにあるバリアに気付く中で、車いすの方の立場に立ったおもてなしを実現することを目指す。