『I’mPOSSIBLE』日本版 × パラスポーツ体験 × 車いすバスケ天皇杯観戦

学びが「実感」と「共感」へと変わる
3ステッププログラム

日本車いすバスケットボール連盟と日本パラリンピック委員会が、インクルーシブな視点を育むことを目的とした共同教育プログラムを実施。
小学校高学年を対象に、「パラスポーツを通してインクルーシブな社会を考えること」をテーマにし3つの要素で構成した学習を展開した。
授業、体験、大会観戦が連動することで、児童の中に深い学びと行動の変化が生まれている。

対象小学校高学年で実施
教科総合的な学習の時間、学級活動等

STEP1「知る・考える」パラアスリートを迎える準備を“学び”に

パラリンピアンが学校に来るとしたら(香西宏昭選手編)

最初に、『I’mPOSSIBLE』日本版を活用した座学を実施。教材「パラリンピアンが学校に来るとしたら(香西宏昭選手編)」を通じて、バリアフリーや相手の立場に立つことの大切さを学んだ。
体験会に来るアスリートに安心して来校してもらうためにどうすればよいか、校舎内を歩きながらバリアを探すなど、児童は主体的に取り組んだ。

【導入】アニメーション教材を視聴し、バリアフリーの理解を深める
【導入】アニメーション教材を視聴し、バリアフリーの理解を深める

【導入】アニメーション教材を視聴し、バリアフリーの理解を深める

【話し合い】気づいたことや考えたことを話し合う
【話し合い】気づいたことや考えたことを話し合う

【話し合い】気づいたことや考えたことを話し合う

【調べてみよう】校内のバリアフリーマップをつくる
【調べてみよう】校内のバリアフリーマップをつくる

【調べてみよう】校内のバリアフリーマップをつくる

STEP2「気づく・感じる」パラスポーツ体験で理解を深める

座学の学びをもとに、車いすバスケットボールのアスリートを迎える準備を行う。アスリートの来校時に、児童たちは自らの工夫が役立ったかを検証し、さらなる改善点を模索した。
競技体験では、ルールの奥深さ、戦術の面白さ、プレーの難しさに触れ、車いすバスケットボールの魅力を知るとともに学びを深めた。
アスリートとの交流を通して、「障害のある人」という認識は薄れていった。「一人の選手」「一緒に過ごした仲間」として友達のような感覚が生まれた。

【検証】校内のバリアフリーを、パラアスリートと一緒に
【検証】校内のバリアフリーを、パラアスリートと一緒に

【検証】校内のバリアフリーを、パラアスリートと一緒に

【体験】車いす操作・パス練習後に試合を実施
【体験】車いす操作・パス練習後に試合を実施

【体験】車いす操作・パス練習後に試合を実施

【交流】選手との交流
【交流】選手との交流

【交流】選手との交流

STEP3天皇杯観戦で「本気を見る」

体験会で交流したアスリートたちの本気のプレーを、試合会場で観戦。
「本物の試合の迫力に圧倒された」「知っているアスリートが活躍していて、応援に熱が入った」といった感想が多く聞かれた。
事前に知識や体験、交流があったからこそ、観戦の見方や応援の気持ちにも深みが生まれた。観戦グッズの作成や、応援の練習など、スポーツ観戦だけでなくその準備の過程も、子どもたちにとって大きな学びとなった。

天皇杯観戦

3つの要素がつながることで生まれた「変化」

このプログラムの特長は、座学 → 体験 → 観戦という3つの学びを有機的につなげる構成にある。
単なる「知識の習得」や「体験の面白さ」にとどまらず、出会い・関わり・応援という実体験を通じて、児童の中に「相手の立場で考える力」や「インクルーシブな社会を自分ごととして捉える視点」が育まれた。
心に残る深い学びが、確かな変化として現れている。

教員インタビュー

プログラムを実践した2人の教員へのインタビュー。
授業を通して見られた児童の変化、実践を振り返って教員自身の気づきや学びについて、それぞれの視点から語っている。現場の声を通じてプログラムの価値や可能性が浮き彫りになる内容である。

協力校:台東区立谷中小学校、府中市立府中第七小学校

児童インタビュー

プログラムを体験した4人の児童へのインタビュー。
障害のある人への気持ちや考え方がどのように変化したのか、プログラムを通じて得た気づきについて、自分の言葉で語っている。
子どもたちの率直な声から、学びの深まりや変化が見えてくる内容である。

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