「学び」が「行動」に変わる瞬間。
『I’mPOSSIBLE』日本版×車いすラグビー体験会で見えた、児童たちの行動と心の変化
『I’mPOSSIBLE』日本版を使用した座学と、アスリートを招いた車いすラグビー体験会を組み合わせた授業の実践例です。座学で気づいた「みんなが楽しめる工夫」という視点が、児童の考え方や行動をどのように変容させたか、座学と実技の効果的な連動モデルをご紹介します。
| 学校名 | 滑川市立田中小学校(富山県) |
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| 対象 | 4年生 2クラス |
| 単元名 | 福祉教育の大単元「共に生きる」 |
| 実施教科 | 道徳(座学)・体育(車いすラグビー体験会) |
| 使用教材 | アニメーション教材「公平について考えてみよう!」 |
授業のステップ
座学での学びや気づきを、実技で実践・体感する2日間構成で実施しました。
| 1日目 |
道徳(座学)【45分】ねらい:みんながいっしょに楽しむための工夫を考えることを通して、「公平」について考える! 授業の内容
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| 2日目 |
体育(車いすラグビー体験会)【90分】ねらい:アスリートの学校訪問・車いすラグビー体験会で楽しみながら工夫を実感! 授業の内容
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授業を終えた振り返り時間より
授業を終えた振り返りでは、児童から「コミュニケーションの大切さ」や「ルールは自分たちが楽しく過ごすために、話し合って変えていくものなんだ」といった前向きな言葉が次々と上がりました。
授業を単なる「楽しかった」という感想で終わらせず、日々の生活にどう生かせるかをクラス全体で共有することで、学びを「自分事」へと昇華させ、共通理解へと繋げました。
担当教員が感じた授業の成果
座学と実技を関連付けて、学習を積み重ねたことにより、実践の中で相手の立場になって活動する児童の姿が見られ、多様な人々が共に生きていく上で、自分にできることは何かを考えようと行動する姿につながりました。
児童が学校訪問したアスリートへ書いた手紙
児童の大きな変化
授業がもたらした児童の行動や視点の変容にご注目ください。
※読みやすさを考慮し、コメントを一部抜粋・編集して掲載しています。
児童のコメント
- 「最初は『かわいそう』というイメージがあったけど、実際にラグビーをしたら激しくて格好良くて、イメージが180度変わりました!」
- 「道具一つでできることがこんなに増えるんだと驚いた。日常でも『できない』と諦める前に、自分にできる工夫を考えたいです。」
- 「平等は同じ物でも困る人が出るかもしれないけど、公平はルールが違ってもみんなが楽しく暮らせることなんだと分かりました。」
担当教員のコメント
- 「児童たちの議論が白熱し、多くの意見が出たため、時間が足りず最後まで動画を見せることができませんでした。しかし、すでにその議論の中で『みんなで一緒に考えていくことが大切だ』という意見が出ていました」
- 「普段は、つい強い子だけでチームを作ろうとする児童が、『事前に上手な子も得意でない子もバランスよく含まれるように調整しよう』と発言していました。状況を客観的に捉えて行動する姿が見られました。」
- 「授業の事前準備は非常に楽でした。授業で使用する動画もワークシートも準備されているので、教材研究の時間もかからず、少ない時間で準備できました。」
担当教員の印象に残ったエピソード紹介
学びが「パス」となって現れた瞬間
車いすラグビーの試合中での出来事です。普段は自分が先頭に立ってゴールを狙う児童が、チームメイトにゴールを託すパスを出したのです。車いす同士をぶつけ合うことが苦手な子へ、ぶつからなくてもゴールできる絶妙なタイミングで出した「パス」でした。
まさしく座学で学んだ「みんなが楽しく参加するための工夫」が、具体的な行動となって現れた瞬間!「座学での学びが客観的な判断と行動の変化に繋がった」とその確かな成長を実感しました。