『I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)』日本版 夏の特別教員研修会を開催しました
通常は、学校や自治体単位で実施している『I'mPOSSIBLE』日本版教員研修会ですが、この夏、特別企画として個人で参加していただける教員研修会を8月7日・8日の2日間にわたり開催しました。
小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の先生にご参加いただき、両日ともに定員を上回る盛況ぶりでした。その様子を、参加いただいた教員の皆様からの感想も交えて報告します!
対面教員研修会
教員研修会に講演会と情報交換会を組み合わせたスペシャル企画!
開催日時 | 令和6年8月7日(水)13:30-16:00 |
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会場 | 日本パラリンピック委員会 会議室(東京都中央区日本橋蛎殻町2-13-6) |
参加者数 | 23人 |
第一部:研修会
テーマ | 「『I’mPOSSIBLE』日本版について」(80分) |
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内容 | 教材の概要、使い方、活用事例の紹介、グループワーク、質疑応答 |
講師 | マセソン美季 『I’mPOSSIBLE』日本版プロジェクトマネージャー 国際パラリンピック委員会/国際オリンピック委員会教育委員会委員(元) |
講義概括
『I'mPOSSIBLE』日本版の制作にあたっての理念やパラリンピックと共生社会がどのように繋がっているのかの解説のあと、具体的な教材内容や使用する教材に迷ったときの探し方を含む教材について紹介。今年3月に発表されたアニメーション教材については特に丁寧な説明がありました。
実際に活用した学校での授業の様子やその効果についても具体的な流れとともに紹介し、授業のポイントや児童/生徒の気づきについても言及。グループワークでは、教材の中で実際に児童/生徒が行っているワークを参加者にも経験していただき、改めて先生方自身の気づきの場ともなりました。
参加者からの感想
- マセソンさんが熱意いっぱいに語られる姿から自分の心に火がつきました。教材の魅力が十分に伝わってきて、やってみたい!と思えるものでした。
- 内容などをわかりやすく解説いただき、誰でもできるという言葉に勇気をもらいました。
- 自分自身も障害のある人について決めつけている部分があったのではないかと自らを省みる機会ともなりました。
第二部:講演会
テーマ | 特別講演「目の前で子供たちが変わる授業」(30分) |
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内容 | 子どもたちが教室で変わる様子を具体例とともに紹介 |
講師 | 千葉県木更津市立木更津第二中学校 菅野元治先生 専門:保健体育、I’mPOSSIBLE アワード開催国最優秀賞受賞 |
講義概括
2018年から『I'mPOSSIBLE』日本版を活用してくださっている菅野先生。小学校でも中学校でも授業を行っており、今回は特別講演として、『I'mPOSSIBLE』日本版との出会いや教材の魅力について、熱弁してくださいました。また、授業を通じて児童・生徒自身が変化していく様子や、周囲の大人たちまでどのように影響を及ぼしていったのか、動画も交えて伝えてくださいました。さらに、教材を使う上で意識したことや授業を実施するタイミングの重要さ等、現役の先生ならではのアドバイスがあり、最後は「今年はパリパラリンピック開催年でもあり、この機会を逃さないことが大切、そしてまずは(授業を)やってみる!」と力強く締めくくられました。
参加者からの感想
- 実際の活用例を知ることができ、自分にもできそうだと感じました。
- 子どもの変容についての話が興味深かったです。
- 子どもたちの変化が教師の変化や保護者の変化に役立つことが素晴らしかったです。
第三部:情報交換会
スペシャルゲストに東京2020パラリンピック大会 車いすバスケットボール 銀メダリストであり、『I’mPOSSIBLE』日本版 アスリートアンバサダーでもある香西宏昭選手もお迎えして、和やかに懇談する場を設けました。参加者間で情報交換したり、ゲスト・講師陣と質疑応答したり、と大いに盛り上がりました!
参加者からの感想
- たくさんの方とお話できたり、繋がりがもてたりしたことが宝となりました。
- 異校種間で情報交換することで、校種によって、課題等いろいろあることが勉強になりました。
- 実際に香西さんと話ができてよかったです。
オンライン教員研修会
開催日時 | 令和6年8月8日(木)15:00-16:00 |
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テーマ | 「『I’mPOSSIBLE』日本版について」(60分) |
内容 | 教材の概要、使い方、活用事例の紹介、グループワーク、質疑応答 |
講師 | マセソン美季 『I’mPOSSIBLE』日本版プロジェクトマネージャー 国際パラリンピック委員会/国際オリンピック委員会教育委員会委員(元) |
参加者数 | 34人 |
講義概括
対面研修会第一部と同じ内容をZOOMで実施しました。グループワークでのディスカッションも実施し、参加していただいた先生方に教材を通じて伝えたいことを理解いただく機会としました。
参加者からの感想
- 教材そのものには、人権、多様性の尊重、他者・社会とのかかわり、共生等、様々な学びや気付きがありました。
- 有意義な時間を過ごすことができました。子どもたちに指導する前に自分がしっかりと考えることができました。
- 障害者のことだけでなく、共生社会や誰もが生きやすい世の中とはどういうことかについて改めて感じることができました。
- 子どもが多様な視点をもてるように教材を活用しながら実際に授業で活用してみたいと思います。本日はありがとうございました。