木更津市立 木更津第二中学校パラリンピアンの日常生活からバリアフリーを考える

対象中学3年生
教科総合的な学習の時間
使用教材アニメーション教材「パラリンピアンの日常生活からバリアフリーを考える」(香西宏昭選手編)

ねらい
個人での学習から少人数のグループ、全体へと人数を増やし、共働的な学習になるように進めた。そのことにより、自分だけでは気づかなかった視点から新しい発見をすることができたり、生徒同士が対話から想像力をより働かせたりすることで思考の深まり、考えの広がりがあるだろうと考えた。

授業の流れ

導入
  • 「バリアフリー」に関する事前知識の確認 (全体指導)
  • 発問1の具体例を探す(タブレット活用/グループディスカッション)
  • アニメーション視聴(パート1 0:00~04:28)
展開
  • 展開①
    • (全体指導)アニメーション視聴後の声掛け
    • (グループディスカッション)「気づきにくいバリア」を考える(グループ発表)グループで考えた内容を全体に向けて発表
    • アニメーション視聴(パート1 04:28-08:56最後まで)
  • 展開②
    • (全体指導)アニメーション視聴後の声掛け
    • (グループディスカッション)「バリアをへらすために、自分たちにできることを」を考える
    • (グループ発表)グループで考えた内容を全体に向けて発表
まとめ
  • (全体指導)バリアについて簡潔にまとめる
  • アニメーション視聴(パート2 00:00-03:51最後まで)
  • (個人作業)ワークシートに感想記入(この様子は、動画には含まれていません)

授業者、生徒の声

女子生徒

「バリア」を取り除くためには、施設だけではなくて、私たちの行動も大事になることを知りました。
「バリアフリー」にしていくために、私たちができることを見つけていけたらいいなと思いました。

男子生徒

障害があることについて知らないっていうことが、一番良くないのではないかと思ったので、いろんな人に広めていくことが大切だと感じました。

菅野 元治 先生

学習のねらいは、「見えないバリア」の原因を理解させることでした。普段発言しない生徒も、Googleジャムボードを使うことで自分の意思や考えを共有できました。ディスカッション中の生徒の発言には、驚かされました。

補足情報

ICT活用方法

共同編集ができ、打ち込んだらすぐにそれが全員の画面に反映されるので、レスポンスがよいこのソフトを選びました。何よりも生徒が使い慣れている(他教科でも使用している)ということが理由として大きいです。普段、なかなか自分の意見を発信できない生徒や文字を書くことに抵抗のある生徒など、どんな生徒でも学習に参加することができたことがよかったです。

使用ソフト:Google Jamboard

工夫した点

教材やパラリンピックそのものへの理解度を深めるために、事前に「パラリンピックってなんだろう?」と「公平について考えてみよう」のユニットを使って授業を実施しました。授業の流れはできるだけシンプルになるように心がけ、生徒が話し合って考えたり、意見を発信したりする時間を多く確保しました。そのために教師自身が説明することを極力抑え、大切な言葉は教材のアニメーションから気づかせるようにしました。考えるポイントが本当にたくさんあるのですが、何をメインで考えさせるか、中心発問については精査をしました。

ワークシート 感想を書こう!

何が正解なのかはまだわからないけど、自分のことだけにならず相手の思いをわかろうとしたりすることはとても大切だと思いました。
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いつもはあたり前だと思っていたことも みんなのあたりまえではないときづいた。
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目に見えにくいバリアや障害のある人にとってのバリアを見つけるには、実際に障害のある人からの意見を知ることが大切だと感じた。
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